「日本で一番人気の車って何だろう?」と思って検索したとき、「2025年 新車販売台数ランキング:1位 ヤリス」「軽自動車1位 N-BOX」といった記事ばかり出てきて、モヤモヤしたことはありませんか?
「知りたいのは今年売れた車じゃなくて、今、街中(路上)で一番走っている車(保有台数)なんだけど……!」
実は、日本の自動車データは「新車販売(登録)台数」が目立ちやすく、実際に公道を走っている「総保有台数ベース」の車種別ランキングを調べるのには少しコツが必要です。
今回は、「日本で今一番乗られている車種の調べ方」をすっきり解決したうえで、お隣・韓国の「今一番乗られている車(保有台数ランキング)」と「過去10年の新車登録トレンド」を徹底対比します!
疑問解決:「日本で今一番乗られている車」を知るすべはないの?
結論から言うと、調べる方法はあります!
一般的にネットやニュースで流れるのは「自販連(日本自動車販売協会連合会)」や「全国軽自動車協会連合会」が毎月発表する「年間・月間の新車販売台数」です。これは「その年に新しく買われた車」のデータに過ぎません。
一方、「今、街に何台存在しているか」は「車種別保有台数」というデータになります。
🔍 日本で「今一番走っている車」を調べる2つのアプローチ
- 一般社団法人 自動車検査登録情報協会(自検協)のデータを参照する
- 日本の車検・登録情報を管理している「自検協」の統計資料(車名別保有台数など)を見ることで、メーカーや車名ごとの実数が把握できます。
- 新車販売台数×平均使用年数(約13年)で推計する
- 日本の乗用車の平均使用年数は約13.5年です。つまり、過去10〜15年の新車販売台数を累計すると、路上を走っている実数にかなり近くなります。
【参考】日本で「今、最も路上に存在する」車種トップ3(推計・保有ベース)
新車販売の歴史と平均使用年数を鑑みると、日本で「今最も多く公道を走っている車種」のトップ層は以下の通りです。
| 順位 | 車種名(メーカー) | 区分 | 理由・コメント |
| 1位 | N-BOX(ホンダ) | 軽自動車 | 10年以上連続で軽自動車販売首位。街で見かけない日はないモンスター車種。 |
| 2位 | プリウス(トヨタ) | 普通車 | 2000年代後半〜2010年代にかけて爆発的に普及。旧型を含め圧倒的保有台数。 |
| 3位 | タント / スペーシア | 軽自動車 | 軽スーパーハイトワゴン勢。地方都市を中心に世帯保有率が極めて高い。 |
韓国で「今一番乗られている車」は?保有台数ランキングTOP5
さて、本題の韓国市場です。
韓国国土交通部の自動車登録統計などをベースにした、「現在、韓国の路上で最も多く走っている(保有台数が多い)乗用車ランキング」を見てみましょう。
日本が「軽自動車とコンパクトカー」の国なら、韓国は「中型・大型セダンとSUV」の国です。
🥇 1位:ヒョンデ・グレンジャー(Grandeur / 그랜저)
- メーカー: 現代自動車(ヒョンデ)
- セクター: 大型高級セダン
- 寸評:韓国の「国民的アッパーミドルセダン」。日本で言えば「クラウン」のような位置付けですが、韓国では普及率が桁違いです。「成功したビジネスマンが乗る車」から「空前のベストセラー」へ登り詰め、新車・中古車問わず圧倒的な保有台数を誇ります。
🥈 2位:ヒョンデ・アバンテ(Avante / 아반떼)
- メーカー: 現代自動車(ヒョンデ)
- セクター: 準中型(Cセグメント)セダン
- 寸評:海外名「エラントラ(Elantra)」。免許を取った若者やファーストカー、営業車として長年愛されてきた「韓国の国民車」です。手頃な価格と優れた耐久性により、街のあちこちで旧型から最新型まで走っています。
🥉 3位:ヒョンデ・ソナタ(Sonata / 소나타)
- メーカー: 現代自動車(ヒョンデ)
- セクター: 中型(Dセグメント)セダン
- 寸評:かつて「韓国のファミリーカーといえばソナタ」と言われた伝説のモデル。近年はグレンジャーやSUVに押され気味ですが、過去30年間の積み重ねにより、タクシーや自家用車として現在も膨大な数が路上を走っています。
4位:キア・カニバル(Carnival / 카니발)
- メーカー: 起亜(キア)
- セクター: 大型ミニバン
- 寸評:「韓国で唯一成功しているミニバン」と言っても過言ではない絶対王者。ファミリー層はもちろん、芸能人の移動車、企業の役員車として爆発的な人気を誇り、韓国のミニバン市場を独占しています。
5位:ヒョンデ・サンタフェ(Santa Fe / 산타페)
- メーカー: 現代自動車(ヒョンデ)
- セクター: 中型SUV
- 寸評:韓国における「SUVブーム」の立役者。広々とした室内空間と力強い走りで、キャンプやレジャーを楽しむ子育て世代から絶大な支持を得ており、ロングセラーとして高い保有台数を維持しています。
📈 直近10年(2015〜2025年)の韓国・新車登録トレンドの変化
この10年間で、韓国人の「車選び」の好みは劇的に変化しました。主なポイントは以下の3点です。
1. 「セダン王国」から「SUV&ミニバン天国」へ
かつては「セダンに乗ってこそ一人前」という儒教的なステータス意識が強く存在しましたが、レジャーブーム(キャンプ・車中泊)の影響で、サンタフェ、ソレント(キア)、カニバルといったファミリー向けSUV・ミニバンが爆発的にシェアを伸ばしました。
2. 「ソナタ」の没落と「グレンジャー」の大衆化
かつての庶民の足だった中型セダン「ソナタ」のポジションを、より上級な「グレンジャー」が奪う形となりました。所得水準の向上に伴い、「どうせ買うならワンランク上のグレンジャーを」という購買行動が定着しています。
3. 「軽自動車(軽車)」の縮小と「EV・ハイブリッド」の急拡大
韓国にも「軽車(キョンチャ)」と呼ばれる規格(レイ、モーニングなど)が存在しますが、近年はSUV人気に押されてシェアが縮小傾向にあります。代わりに、ヒョンデの「IONIQ(アイオニック)」シリーズやキアの「EV」シリーズ、各種ハイブリッドモデルが新車市場を席巻しています。
日韓の「路上風景」決定的な3つの違い
| 比較項目 | 日本の路上風景 🇯🇵 | 韓国の路上風景 🇰🇷 |
| 一番目立つボディタイプ | 軽ハイトワゴン(N-BOXなど) / コンパクト | 大型セダン(グレンジャー) / 中大型SUV |
| ボディカラーの傾向 | 白・黒・シルバー・パステルカラーなど多彩 | 白・黒・グレー(灰)で全体の約8割 |
| 軽自動車の割合 | 全体の約4割が軽自動車 | 全体の1割未満(大型車志向が強い) |
まとめ:「過去の積み重ね」を知ると旅がもっと楽しくなる!
「今、日本で一番乗られている車」は長年のベストセラーであるN-BOXやプリウスであり、「韓国で一番乗られている車」はグレンジャーやアバンテといったヒョンデの看板セダンたちです。
新車ランキングだけでなく「今路上を走っている車(保有台数)」に目を向けると、その国の国民性や生活様式、経済の変化がリアルに見えてきます。
韓国旅行に行く際は、ぜひ路上を走る車たちのエンブレムや車種名に注目してみてくださいね!

