仙腸関節障害との長い闘い3

仙腸関節障害

はじめに

スポーツにケガはつきもの。私がラケットスポーツの練習中にガクっと腰が抜けたような着地事故を起こして以降、左足の痺れと闘ってきた記録をここに綴ろうと思う。怪我→安静→運動不足。という悪循環や、怪我→焦燥→再発。などのありがちなサイクル。どちらも経験した私が「痺れ」と向き合ってきた1年間の記録です。

⇒ 仙腸関節障害との長い闘い1

⇒ 仙腸関節障害との長い闘い2

第7章:三重大会断念、そして新たな接骨院へ

これで効くと思いますよ!と言っていた医者の見解とは裏腹に、ペインクリニックで梨状筋を麻痺させてみたものの、まったくといっていいほど変化は見られなかった。もちろん、ブロック注射をしたあとの足に力が入らない経験はそうそうできるものでもないので、貴重な体験ではあった。ブロック注射をしてから3時間、4時間、5時間たっても杖なしでは歩けない。初めての経験だった。だが、どうにも、これを続けることで痺れがなくなるとは思えなかった。

残念だがこの治療法は適切ではないと私はそうそうに見切りをつける。

初日メンズダブルス、二日目ミックスダブルス、三日目はグループ戦。ブロック注射に効果を見いだせなかった状況のまま、3連戦を戦うことが可能かどうか。私は連休を利用して、3日連続で練習へ参加を試みた。

だが2日連続が限界だった。それどころか、足の痺れが尋常ではなかった。

メンタルのほうが先に崩壊する。これでは無理だ。相手との闘いではなく、自分との闘いになってしまう。足や腰を気にして試合をするなんて仲間に失礼だ。

とても残念だった。次の目標に定めていた三重大会も、結局出場を断念することになった。

私は大会こそ諦めたものの、ピックルボールへ思いを諦めるつもりはなかった。

第8章:鍼治療へのチャレンジ

最寄りの接骨院への通院を再開しつつ、運動療法へシフトした。

皮肉なことに、安静が一番。つまり競技復帰を考えなければ、生活をするのにはまったく問題なかった。

鍼治療にも興味を持ったので、鍼治療にもチャレンジする。おそるおそるだった。得意ではなくて、毎回ストレスだった。ズシンと腰に響く。ズシンと梨状筋に響く。チクチクとハムストリングに響く。4回は通った。副反応がすごいのがわかった。好転反応がめちゃくちゃあって、効いているのかどうかは別として、鍼の影響は感じた。

鍼治療も3回か4回か経験したものの、改善の兆しがまったく見られなかった。好転反応だけは感じて術直後に痺れが増す。ただそれだけだった。筋肉が休まっているような気もしなくもなかったが、肝心な狙いがそこではないように思えた。つまりアプローチが違う。間違った治療を選択しているように思えた。

そして私は、不調を抱えたまま最悪のゴールデンウィークを過ごした。運動もままならず、適切な治療方法も見つからず、いや、接骨院への通院で運動療法をしていることだけが一縷の望みだった。

そんなゴールデンウィーク中に、私は、検索につぐ検索の末に、「仙腸関節のわずかなズレが原因」で痺れているのではないかという記事に行きつく。仙腸関節。今まで知りもしなかったその存在。仙腸関節のズレで不調。それを専門的に治す方法、AKA博田法というものを知る。調べれば調べるほど怪しさが満載だったが、これまでの治療法とは全く違うアプローチに衝撃を受ける。

最終章:安静とAKA博田法がもたらした奇跡

AKA博田法の専門医と出会い、長年患っていた痛みの根本原因が判明。仙腸関節へのアプローチの治療を受け始めた。三重県の大会を目指す過程で股関節のストレッチを頻繁に行っていたのだが、大会を断念してからストレッチをしなくなっていた。つまり仙腸関節的には無理をしない、安静の状態が続いていたことも相まって、AKA博田法の効果を感じた。


正直、半信半疑だったが、1度目の施術で感じたのは「アライメント」が調整されている感じ。歩行に変化が見られた。脚の長さに左右差があったところ、より左右差がなくなったように感じた。がちゃがちゃしていないのだ。スマートな歩き方ができている、そう感じた。

ただ、AKA博田法も好転反応がなかなかで施術後3日ほどは腰が痛くなったし痺れが増したし、悪化したように感じた。もちろんそれ以降はだいぶ楽になる。

指示に従い、月に2度のペースで通い続けた。安静にしていたこともあり、日常生活で痺れを感じることが少なくなっていった。施術を受けるまでは、ウォーキングも、痺れを我慢しながら歩いていたのに、AKA博田法の施術を受けてからは痺れが減少した。明らかに減少した。

AKA博田法は、腰を柔らかいタッチでそっと触られて、ちょこっと関節を整える。それを左右3回ずつぐらいやって終わる。正味5分もかからない。規定料金が7,000円強だ。費用対効果をどう考えるかは人それぞれだろうが、私は、通い続けているしこれからもメンテナンスとして続けるつもりだ。

そう、つまり私は通い続けて、出口が見えてきた。日常生活で痺れを感じることはなくなったし、今ではジムで30分~60分ほどはジョギングをすることが可能になった。日によって痺れることはあるが、それは運動を開始した直後だけで、その痺れが尾をひくことはなくなった。

あとは、競技復活をするだけだ。というところまで回復した。これはもうAKA博田法のおかげでといっても過言ではない。

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