男性更年期障害、心の不調が先か、体の不調が先か。私の場合は、心の不調のほうが先だったように思う。思い返せば心にも体にも何かしらの異変は同時多発的に発生していたのだが、ノンストレスで生きていると豪語してきた20代から30代までを思えば、42歳、43歳あたりから心はゆっくりSOSを出していたのだった。
不眠
今まで、不眠症だと思ったことはない1度もない。だけど、日曜日の夜になると急に眠れなくなった。もちろんこれは男性更年期障害とは関係なく、翌日からの仕事や学校に何らかのストレスを感じている者ならば起きなくもない事象であろう。ちなみに睡眠障害は体の不調に分類していたが、私の場合は心の不調と捉えている。
睡眠障害
40歳を過ぎてしばらくしてからだ。日曜日の夜は寝れない、と感じるようになった。布団の中で頭だけが冴えて2時をまわる。寝れなくて焦り、やたら汗をかく。スマホの時計ばかり何度も確認して3時をまわる。寝れないからスマホで何かを検索して見てしまう。頭が冴えて4時を回る。とにかく眠れない。その繰り返しのはてに、うとうとしていたらもう起床時間。
日曜日はもちろんだが連休明けなんかも同じだ。とにかく寝れない。10時に寝てやる!と意気込んで布団に入っても同じ結果になった経験もある。あるいは、一度は開き直って4時まで映画を見てたこともある。ただ、結局5時頃には眠くなり、睡眠不足で休み明けの仕事のパフォーマンスはガタ落ちだ。
きっとその頃も大なり小なりストレスはある、あったんだと思う。ただ、それを気にせずにガースカ寝れていたのに突然寝れなくなったのだ。休みの日に仕事のことなんて1ミリも考えたくない人だったのに、日曜日の夜に布団の中で翌日の仕事の段取り、上司や部下との人間関係、いろんなことを想定したり予測したりという休み明けの準備で頭の中がパンパンになっていたのだ。
いろいろと考え込んでしまう。それもまた男性更年期障害のひとつの症状だとするなら、私の心の不調は42歳、43歳頃に日曜日の夜限定ですでに始まっていたのだろう。
実際には、男性更年期に見られる睡眠障害の例とその医学的理由とがどんなものか見てみよう
男性更年期に見られる睡眠障害の例
- 入眠困難
- 布団に入ってもなかなか眠れない ⇒ 交感神経が過剰に働き、リラックスできない
- 中途覚醒
- 夜中に何度も目が覚める ⇒ ホルモンバランスの乱れ+頻尿などの身体
- 浅い眠り
- 眠っても熟睡感がない ⇒ テストステロン低下により深い睡眠が維持できない
- 早期覚醒
- まだ暗いうちに目が覚めてしまう ⇒ 自律神経の切り替えがうまくいかない
- 睡眠中の寝汗
- 暑くないのに寝汗がひどい ⇒ 血管運動神経の不安定化(ホットフラッシュ)
- 睡眠の質低下による日中の疲労
- 眠ったはずなのに疲れが取れない ⇒ 睡眠サイクルの乱れによる脳の休息不足
なんとなく、わかるわかる!という人も多いのではないでしょうか? 入眠困難からスタートした私の心の不調、心のSOSは、その見えない正体は徐々に徐々に姿を現していくのでした。
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