はじめに
男性更年期障害。聞いたことはあったけど、実際にそれがどんなものなのかは想像もできなかったし、想像したくもなかった。ただ、なんとなく、精神的に辛い、元気が出ない、やる気が出ない。そんなイメージが強かった。実際は、男性更年期障害における症状はさまざまで、その対応方法も多岐に渡る。そして何より、ネット上に情報が少なすぎる。
私の場合は、特に身体的な症状が強かった。きっかけは動悸・息切れ。同世代と比べれば運動をしているほうだったのにもかかわらず、ちょっとした動作で動悸・息切れするようになりました。安静時もハカハカしたりするようになり、これはどこかおかしい、と自覚するようになります。もちろん最初に訪れるのは循環器系の内科でした。
動悸・息切れから端を発し、日ごろの仕事でいまいちやる気が起きない、もうひと踏ん張りのところでガッツが出ない。年齢的なものなのかなと諦めてしまいがちなところで、私はもうひとつの症状に遭遇してしまいます。
ほてり
私はこの症状を「ほてり」と呼ぶとは知らず、妻に「それほてりじゃない?」と言われるまで、一度も「ほてり」であることを自覚していなかった。「ほてり」で検索してみればたいてい1番最初に出てくるのは女性の更年期障害・・・。あれ? これもしかして「男性更年期障害かも?」。
それから男性更年期障害を疑うようになりました。私はその体験をもとに、ブログ「晴れ、時々テストステロン」を綴ることに決めました。突然、あるいはじわりと忍び寄る心の不調、体の不調。それは老化でなくて、男性更年期障害かもしれませんよ? 心の不調、体の不調。どちらが先なのか。いつから始まったのか。私の心と体のバランスがゆっくり崩れ始めた日。LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)とは一体何なのかに迫りたいと思います。
そして、今までとは違う自分を受け入れつつも、今まで楽しんできたことをまた楽しめるように、ちょっとした生きる工夫・生きるヒントを一緒に見つけていけたらいいなと思ってます。誰かの心の「晴れ間」になるような、そんなブログを目指したいです。

男性更年期障害における、心の不調と体の不調にはどんなものがあるのかを見ていきましょう!
心の不調
- 意欲の低下
- 何事にもやる気が出ない、興味が湧かない
- 抑うつ感
- 気分が沈む、悲観的になる
- 不安感
- 理由なく焦燥感、緊張が続く
- イライラ・怒りっぽさ
- 些細なことで感情が爆発する
- 集中力・記憶
- 仕事や語学学習に支障が出
- 孤独感・自己否定
- 人と会いたくない、価値を感じられない
体の不調
- 睡眠障害
- 寝つきが悪い、途中で目が覚める ⇒ 自律神経の乱れ+ホルモン分泌の低下
- 慢性的な疲労感・倦怠感
- 休んでも回復しないだるさ ⇒ 筋肉量・代謝の低下、睡眠の質の悪化
- 筋力低下・筋肉痛
- 階段がつらい、筋肉が落ちる ⇒ テストステロンの筋合成作用が弱まる
- 発汗・ほてり
- 暑くないのに汗が出る、顔が熱い ⇒ 血管運動神経の不安定化
- めまい・耳鳴り・立ちくらみ
- ふらつきや不安定感 ⇒ 自律神経の乱れによる血圧調整不良
- 動悸・息切れ
- 軽い運動でも心拍数が上がる ⇒ 交感神経の過剰反応、心拍調整の乱れ
- 頭痛・肩こり・腰痛
- 慢性的な痛みや重さ ⇒ 筋緊張・血流低下・炎症反応の影響
- 内臓脂肪の増加
- お腹周りが太る ⇒ テストステロン低下 脂肪蓄積促進 筋肉減少
このように心の不調と体の不調が起きてくるのが男性更年期障害です。つまり心のSOS、体のSOSをしっかり認識するところから、男性更年期障害との向き合い方は始まると思っています。まずは向き合いましょう。目を、そむけることなく。この「晴れ、時々テストステロン」のブログを通して、私と一緒に心と体を整えていきませんか?
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