40代男性が韓国語を始めた理由と学習の軌跡

学び

〜サッカーから韓国ドラマ、そして本気の語学学習へ〜

はじめに

「40代で新しい言語を学ぶなんて無謀だ」と周囲に言われながらも、韓国語学習を始めて約3年。ハングル検定5級合格から現在のオンライン授業まで、紆余曲折の学習体験を率直にお伝えします。

同世代で「今から語学なんて…」と迷っている方、韓国語に興味はあるけど何から始めればいいか分からない方の参考になれば幸いです。

1. 韓国語に興味を持ったきっかけ

もともと筋金入りのJリーグファンだった私。応援しているベガルタ仙台というチームに2022年に韓国人選手キム・テヒョン選手が加入しました。以前在籍していたことがあるキム・ミンテ選手も好きでした。テヒョン選手はとてもフィジカルの強い大型DFで、世代別の韓国代表にも選出されている逸材でした。その韓国人選手を応援したい。そんな気持ちが強かったです。

最初は純粋な好奇心

  • – 彼らのインタビューを字幕なしで理解したい
  • – 韓国メディアの記事を原文で読みたい
  • – K-LEAGUEの情報も直接仕入れたい

「サッカーがきっかけで韓国語」というのは珍しいパターンかもしれませんが、好きなことから始まる学習は続けやすいものです。もちろん、韓国語を学ぼう!と思う前に、下地はできていました。コロナ禍での韓国ドラマブームです。

コロナ禍で加速した韓ドラブーム

2020年のコロナ禍で外出自粛が続く中、『梨泰院クラス』『愛の不時着』が運命を変えました。

『愛の不時着』→『梨泰院クラス』→『賢い医師生活』と次々に視聴。気がつけば字幕を目で追いながら、俳優のセリフを真似して発音している自分がいました。

韓ドラにハマった理由

  • – ストーリーの面白さは言うまでもなく
  • – 俳優陣の演技力に感動
  • – 韓国の文化や社会背景への興味
  • – そして、韓国語の響きに魅了される

決定的瞬間

ヒョンビン演じるリ・ジョンヒョク大尉の「サランヘ(愛してる)」のシーンで、「この言葉を自然に理解できたら、どれだけ感情移入できるだろう」と思ったのが本格的な学習を始めるきっかけでした。

2. 最初にやった勉強方法

Duolingoで気軽にスタート

なぜDuolingoを選んだか

  • – 無料で始められる手軽さ
  • – ゲーム感覚で続けやすい
  • – スマホがあればいつでもどこでも学習可能

実際の使用感

– 良かった点

  • – ハングルの読み方が自然に身についた
  • – 基本的な挨拶や数字を覚えられた
  • – 毎日のストリーク(連続学習日数)が良いモチベーション

– 限界を感じた点

  • – 文法の説明が不十分
  • – 実用的な会話表現が少ない
  • – 発音の練習が物足りない

3ヶ月の成果

ハングルが読めるようになり、簡単な単語(안녕하세요、감사합니다など)は理解できるレベルに到達。しかし、韓ドラを観ても相変わらず字幕に頼りっぱなしでした。課金してやりまくるという手もあるのですが、どうしてもゲーム感覚の延長線上であることが否めなかったこと、それと一番気になった点はいつまでたっても受け身なところ、自分で勉強したい箇所、文法や表現など知りたい欲求のほうが強くなりDUOLINGOでは限界を感じました。

テキスト学習で基礎固め

Duolingoの限界を感じて導入したのが、『できる韓国語 初級I』でした。

テキスト選びのポイント

  • – 書店で実際に中身を確認
  • – CD付きで発音が学べるもの
  • – 文法説明が丁寧なもの
  • – レビューの評価が高いもの

実際の学習方法

  • – **朝の30分**:新しい文法事項の学習
  • – **昼休み**:単語の暗記(スマホアプリと併用)
  • – **夜**:CDを聞きながら発音練習

印象的だった発見

「ㅓ」と「ㅗ」の発音の違いが分からず、「어디(どこ)」と「오디(?)」を同じように発音していた自分に気づいた時は衝撃でした。基礎的な発音の重要性を痛感した瞬間です。

6ヶ月後の状況

  • – 基本的な文法パターンは理解
  • – 自己紹介程度の簡単な会話が可能
  • – 韓ドラで時々単語が聞き取れるように

ハングル検定5級を受験する決意を固める

ハングル検定5級を受験する決意を固める

喋りたい。それが最優先事項で、2番手に日本語字幕なしでドラマやバラエティを見たいでした。検定を受けたいという目標や目的は一切ありませんでした。

ただ、せっかくだから一度ぐらい受けてみようかという気持ちで、韓国語を勉強し始めてから半年後に受験しました。実際は4級の過去問も正答率70%近い実力があったので、3級にチャレンジすべきだったと、今なら思います。ですが、5級を受けました。

5級受験に際して準備したことは過去問題集をメルカリで中古で購入してちょろっと解いただけでした。

  • – 明確な目標があることで学習にメリハリが生まれる
  • – 自分の実力を客観的に測りたい
  • – 合格という達成感を味わいたい

と、よく言いますが、私はあまり資格試験、語学検定に興味は持てませんでしたね。でも「合格」という達成感だけは、共感できます。合格証書を受け取った時の嬉しさは今でも忘れません。40代になってから「合格」という達成感を味わえるとは思いませんでした。

おすすめYouTubeチャンネル

ハングル検定合格後、より実践的な韓国語を学ぶためにYouTubeを活用し始めました。

① でき韓ハングル講座

でき韓 ハングル講座|パク先生 박센세
『日本中で韓国語学習の格差をなくす🔥』ソウル出身、東京で韓国語を教えているでき韓のパク・ジョンヒョです。(運営者情報:2014年からユーチューブ『でき韓 ハングル講座』、無料韓国語学習アプリ『でき韓』、無料学習サイト『でき韓ブログ』、最強コ...
  • – 特徴:文法説明が分かりやすい
  • – おすすめポイント:日本人の疑問点を理解した解説
  • – 活用法:テキストで理解しきれなかった文法をここで確認

②トリリンガルのトミ[韓国語講座]

トリリンガルのトミ【韓国語講座】
「無料なのに有料以上」な韓国語講座を配信中!・日本一の日本人韓国語講師YouTuber・韓国語の知識と勉強法がみにつく情報を発信中!・韓国語講座修了者600人以上・ハン検1級→一発合格・2次試験満点・TOPIK 6級・TOEIC 985点・...
  • – 特徴:初級・中級と体系だてて分かりやすい
  • – おすすめポイント:日本語解説が上手なのでわかりやすい
  • – 活用法:付録やLINE特典などもいかせば教材に困ることなし

③タカコーチ@元通訳士が教える瞬発力の身につけ方

  • – 特徴:瞬発力に重きを置いているので実践会話への準備へよい
  • – おすすめポイント:タカコーチは面白いですね、おすすめです
  • – 活用法:勉強会など開催されてる熱心な方なので、私もいずれお会いしたい

YouTube学習のメリット

  • – 無料で質の高いコンテンツが豊富
  • – ネイティブの発音を何度でも確認できる
  • – 1.5倍速での再生で効率的学習が可能

確かなテキストで体系的学習

YouTubeと並行して、より体系的な学習のために『できる韓国語 初級II』『できる韓国語 中級Ⅰ・II』に進んでいきました。実はその頃にはもう韓国人の友人(インスタチング略してインチン)ができて、日本に招いたり、韓国へ行ったりという交流が生まれるようになっているのですがそれはまた別枠にて。

オンライン授業で生きた韓国語を学習

オンライン授業を始めた理由

独学に限界を感じた、とは思いませんでした。近所で開催されているカルチャースクール的なところの韓国語講座や、韓国食堂で開催してくださった韓国語講座などに顔を出して、韓国語学習者との横のつながり確保していたのもでかいです。私はスクールへ通うのはどうも苦手、座学が苦手、つまり検定試験に興味がないと言い張りテストを受けるのが苦手なのもそこにありそうです。

ですが、韓国語学習者たちとは定期的にチメク(韓国語で「チキン(치킨)」と「ビール(맥주)」を組み合わせた言葉)したりハンシクツアーしたりはしていました。

そんな中でわたしはオンライン授業でいきた韓国語と触れ合うことに重きを置くようにしました。

そこで思い切ってAmazingTalkerを受講することにしました。

オンライン授業選びのポイント

  • – 料金が手頃(月額6,000円程度)
  • – 予約の取りやすさ
  • – 日本語が話せる先生がいる
  • – 無料体験レッスンがある

マッチングサイトのようにズラっと先生が並ぶ中、気に入った先生の体験授業を買ったり、質問用チャットでやりとりをします。まるでマッチングサイト! 感じのいい先生や、ヴィジュアルがいい先生の授業を受けたいと思うのは自然な流れ、ですよね?

実際のレッスン体験

初回レッスンの衝撃

簡単な自己紹介すらままならず、「안녕하세요」の後が続かない自分に愕然。テキストで覚えた表現も、実際の会話では全く出てこない現実を思い知らされました。

初回の先生とのやり取り

– 先生:「취미가 뭐예요?(趣味は何ですか?)」

– 私:「あ…あの…저는…(えーと…私は…)」

– 先生:「천천히 하세요(ゆっくりで大丈夫ですよ)」

優しい先生の配慮に感謝しながらも、自分の韓国語力の低さに落ち込んだ最初のレッスンでした。

結局、3人の体験授業を受けました。日本語の堪能な先生2人は何かと日本語で説明をしてくださるのですが、私はそれが甘えのような気がして、英語と韓国語のバイリンガルなオーストラリア在住の先生の授業をとることに決めたのでした。

今現在はちょうど自分の中で強化月間中でして、2人の先生を使い分けて週に3回~4回オンライン授業を受けています。25分を2回と50分を2回です。毎日触れていることが大事だと思っています。週に1回で全然いいですよ。続けることが大事です。

この先の目標

TOPIK(韓国語能力試験)への挑戦

現在の韓国語レベルを客観的に測るため、TOPIK Ⅱを受験するのかどうか!?ですよね。結局はどれぐらいのレベルなのかを推しはかる客観的事実は必要ですよね。そう思わなくもないです。

TOPIKを受ける理由

  • – ハングル検定とは異なる視点での実力測定
  • – より実用的な韓国語能力の証明
  • – 韓国語学習者としての明確な目標設定

上記を踏まえて、検討の余地はありますね。

現在の取り組み

友人を作る。それが一番手っ取り早く韓国語上達につながるはずです。友達と電話するチャットする。楽しみながら上達していけたら最高ですよね。以下には友達のづくりに欠かせない方法を羅列してみました。参考にしてみてください。

  • – 言語交換アプリ「HelloTalk」に登録
  • – 韓国語学習者のオンラインコミュニティに参加
  • – 地域の国際交流イベントへの参加を検討

なんだかんだといいつうも「韓国語を学ぶこと自体が楽しい」という気持ちを大切にしたいのが本音です。毎日何かに没頭する。没頭することがある。それだけで幸せだなと感じます。なので目標に向かって頑張るのもいいですが、頑張りすぎず、楽しむことは忘れないでくださいね。

あ、ちなみに、キム・テヒョン選手はその後、ベガルタ仙台からサガン鳥栖、そして鹿島アントラーズへ移籍し活躍中です。今でも彼が活躍した日にはインスタへDMをメッセージを送っています。いいねを返してもらえる喜び。これが私にとっての唯一の推し活かもしれません。こういうモチベーション、大事ですよね。

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